HLS(HTTPライブストリーミング)

HLSとは、映像を数秒単位の断片に分割して一般的なWebサーバーとCDNで配信するストリーミング方式で、対応範囲が最も広い一方、遅延が長いことが特徴です。

どのように配信されるのでしょうか

映像を数秒の長さのファイル断片に切り、リストファイルとともに配置し、プレイヤーがそのリストを見て断片を順に受け取り再生します。特別なサーバーではなく通常のHTTPサーバーとCDNをそのまま使えるため、大規模な視聴に強くなります。

なぜ遅延が生じるのでしょうか

断片を作り、リストに載せ、プレイヤーがいくつか先読みする工程が積み重なるためです。標準設定では通常10〜30秒の遅延が生じ、断片を短くすれば遅延は減りますが、リクエスト数と途切れのリスクが増えます。

HLSの配信の流れを示す図。元映像をリアルタイムに変換して数秒ごとのセグメントと.m3u8プレイリストにし、通常のHTTPサーバーとCDNで配信すると、プレーヤーがセグメントを先読みして再生する。セグメント生成、プレイリスト公開、先読みが積み上がり遅延が10〜30秒になる。

ライブコマースではどこに使うのでしょうか

視聴規模が大きく、リアルタイムの相互作用が決定的ではない配信に適しています。逆にチャットの質疑が行き交う場合や、先着特典やオークションのように順序が結果を変えるフォーマットでは、低遅延HLSやWebRTCを検討する必要があります。

よくある質問(FAQ)

Q. HLSとRTMPは何が違いますか。
担当する区間が異なります。RTMPは主にカメラからサーバーへ送る送出区間、HLSはサーバーから視聴者へ届ける区間に使われます。一つの配信で両方を併用する構成が一般的です。

Q. なぜ今もHLSが多く使われるのですか。
対応範囲が最も広いためです。ブラウザ・モバイル・TVまで特別な準備なしに再生でき、既存のCDNをそのまま使えるため、視聴者が集中したときのコストと安定性で有利になります。

Q. 画質はどのように調整されますか。
同じ映像を複数の画質で用意し、プレイヤーがネットワーク状況に応じて自動的に切り替えます。回線が悪化すれば画質を下げて途切れを防ぐ方式なので、視聴者ごとに見ている画質が異なることがあります。

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