/

導入企業

インスタライブの限界と自社ECライブ

インナーウェアブランドMARN5が自社EC売上100億ウォンを達成し、インスタライブではなく自社ECライブ「Shoplive」を選んだ理由を紹介するブログのヒーロー画像

執筆

Kaylee, Roanne

編集

Lucid

💡 要点まとめ

  • インフルエンサーブランドであればあるほど、1回の配信が持つ影響力は大きくなります。重要なのは、その影響力を会員・データ・再購入というブランド資産として残すことです。

  • MARN5はインフルエンサーの影響力を自社ECライブ(Shoplive)に引き継ぎ、自社EC売上100億ウォン(約10.6億円)の達成に貢献しました。

No headings found on page

インスタライブは、なぜ期待どおりに売上が伸びないのでしょうか

インスタライブは発見とコミュニケーションに強いチャネルですが、コマースとしては限界があります。Metaは商品タグを2023年に、ネイティブ決済を2025年8月に廃止しました。そのため購入までの動線が長くなり離脱が大きく、視聴者データも購入転換の仕掛けもない状態です。

  1. 購入までの動線が長く、離脱が生まれます

    インスタライブでは決済ができません。視聴者は配信を離れ、ブラウザを開いて自社ECに改めてアクセスする必要があります。ステップが1つ増えるたびに購入意欲は弱まり、離脱の機会は増えていきます。

  2. 視聴者データがブランドに残りません。

    販売者が見られるのは視聴者数やいいねといった集計指標だけで、「誰が何を買ったのか」は分かりにくいままです。視聴と購入のデータが途切れるため、再購入につなげるCRMも育ちません。ポリシー上、コメントだけを残した視聴者に配信後こちらから連絡することも難しくなっています。

  3. リアルタイムの転換装置がありません

    カートの表示、視聴者限定クーポン、締切カウントダウンといった購入を促す仕掛けがありません。コメントとDMだけでは、「買うかどうか」迷っている視聴者をその場で引き留めることは難しいのです。

インフルエンサーブランドにこそ自社ECライブが重要な理由

インフルエンサーブランドにこそ自社ECライブが重要な理由

インフルエンサーのファンダムを、ブランドが所有する資産に変えられるからです。インフルエンサーブランドはすでに信頼とファンダムが積み上がっており、影響力が大きい。インスタグラムは影響力をつくることに強い一方、前述の限界があるため、会員・データ・再購入まで受け止めることは難しいのです。

自社ECライブは、その影響力を引き継ぎます。インスタグラムで集まった関心を、視聴から決済・会員登録まで自社EC内で吸収します。MARN5だけでなく、R2WやPVCSといったメガインフルエンサーブランドも同じ理由から自社ECでライブ配信を行っています。

MARN5は自社ECライブで何を得たのか

インスタグラムの限界を自社ECで補い、売上100億ウォン(約10.6億円)をつくりました。38万人のフォロワーを持つインフルエンサーイ・ユビン代表が率いるMARN5がShopliveを通じて自社ECで得たものは、大きく3つあります。

  1. MARN5は配信コンテンツとデータをブランド資産として残しました

    Shopliveはライブコンテンツを自社EC(Web・アプリ)の中にそのまま実装します。視聴者は配信を離れることなく、その画面で決済まで完了します。画面とチャットはブランドに合わせてカスタマイズされ、会員アカウントと連携することで「誰が何を買ったのか」がMARN5のCRMデータとして蓄積されます。

  2. MARN5は視聴者を会員にし、リピート購入を生み出しました

    配信を見て会員に転換した視聴者には、ブランド側から次の購入を案内できます。自社ECまで自ら訪れた顧客であるだけに、再購入の比率も高くなります。

  3. MARN5は独自のブランド体験を提供し、収益率を高めました

    実績あるブランドらしく、配信には安定してトラフィックが集まります。Shopliveは大規模な同時接続でも途切れることなく配信を処理し、大型プラットフォームと違って売上の相当部分を手数料として支払う必要もありません。

広告なしで平均3,000人前後が流入、ログイン視聴者24%、商品クリック率53%

「クーポンによって公式モールへの流入の流れができ、抽選イベントも希望どおりの形式で実施できてよかったです。次回はクイズやアンケートも試してみたいですね。すべての指標が均等に伸びました。広告なしで平均3,000人前後が流入し、自社ECのログイン視聴者は24%台商品クリック率は平均53%を記録しました。」

- MARN5 ライブ担当者 -

チャネルごとにライブコマースはどう違うのでしょうか

インスタグラム・YouTubeはコミュニケーションと発見に、モール出店は新規流入に、自社ECライブは転換とデータ所有に強みがあります。(下表。チャネル別の役割・データ所有の比較)

チャネル別の役割・決済動線・データ所有の比較:自社ECライブはアプリ内ワンストップ決済とブランドによる100%のデータ所有

インスタグラムと自社ECライブは、どう併用すればよいのでしょうか

インスタグラムと自社EC、2つのチャネルを好循環でつなぐことが核心です。

  • インスタライブ:ライブの事前告知・通知チャネルとして活用し、自社ECライブを同時に生配信します。

  • 自社ECライブ(Shoplive):流れてきた視聴者を会員に転換し、自社ECの簡単決済で購入転換を高めます。

こうして蓄積されたデータは再び商品企画やマーケティングに使われ、次のインスタグラムコンテンツの完成度を高めます。インフルエンサーブランドであればあるほど、2つのチャネルが噛み合って好循環する組み合わせから得られる価値は大きくなります。

インスタライブと自社ECライブ(Shoplive)の役割の違いを示すダイアグラム

よくある質問(FAQ)

Q. インスタライブが今もうまくいっているのですが、自社ECライブまで必要でしょうか。
併用をおすすめします。インスタライブは新規顧客の発見に強い一方、商品タグと決済が廃止されたため、購入者データや再購入の履歴がブランドに残りません。自社ECライブは視聴から決済まで自社EC内で完結するので、そのデータを直接蓄積できます。インスタグラムの発見力と自社ECライブの転換力を合わせて使うことで、互いの強みが完成します。

Q. 自社ECライブを始めたら、インスタライブはやめるべきでしょうか。
いいえ。インスタグラムは新規顧客を発見するチャネルとして使い続け、自社ECライブはその顧客を会員に転換して再購入につなぐチャネルとして、役割を分ければよいのです。2つのチャネルは代替ではなく共存の関係にあります。

Q. フォロワーが多くないブランドにも自社ECライブは意味がありますか。
あります。データの所有・再購入の促進・手数料の削減という効果は、フォロワーの規模ではなく、顧客を直接管理する自社ECの構造から生まれます。ただし初期には、インスタグラムやモール出店でまずトラフィックを集める段階も併せて必要になります。

Q. Shopliveのような自社ECライブは、導入が難しくないでしょうか。
難しくありません。Cafe24・Godomall・Wisa・MakeShop・Shopifyなど主要な自社ECソリューションと簡単に連携でき、Webはスクリプト1行(SDK)程度で組み込めるため、大きな開発なしに始められます。

Q. インスタグラムにも決済機能があるのに、なぜ自社ECライブなのでしょうか。
インスタグラムの決済は米国など一部の市場に限られており、2025年8月から大半の販売者を対象に段階的に廃止されました。決済が便利であっても、視聴・購入のデータと画面体験はプラットフォームに残ります。インスタグラムは発見チャネルとして使い、データを資産として蓄積し再購入をつくる役割は自社ECライブが担う、という組み合わせが効果的です。

📰 参考資料