自社ECライブコマース
自社ECライブコマースとは、モールやSNSではなくブランド自身のECサイト・アプリ内でライブ配信を行う方式で、顧客データと手数料がブランドに残る点が決定的な違いです。
モールのライブと何が違うのでしょうか
モールはすでに集まっているトラフィックを借りる代わりに、販売手数料と顧客データをプラットフォーム側に残します。自社ECライブはトラフィックを自ら集める必要がありますが、視聴・購入履歴が会員アカウントに蓄積され手数料もありません。つまり新規流入を買うチャネルと、関係を積み上げるチャネルの違いです。
どのように実施するのでしょうか
自社ECやアプリにSDK型でライブ機能を組み込み、既存の会員・商品・決済システムと連携します。視聴者はログイン状態のまま配信を見て、その画面で決済するため、別アプリのインストールや外部への移動がありません。リーチが必要な場合は、同じ配信をSNSへ同時配信し購入は自社ECで受ける構成を使います。
どのブランドに有利でしょうか
すでにファンや会員基盤があり自らトラフィックを集められるブランド、そして再購入が重要なカテゴリです。逆に認知が低く新規流入が急務の段階であれば、モールやSNSと併用するほうが現実的です。高関与・高価格帯のように説明が必要なカテゴリでは、自社ECライブの利点が特に大きくなります。
導入時に何を確認すべきでしょうか
会員認証の連携、決済連携、遅延、同時接続の処理、そして配信データがCRMへ渡る経路です。最後の項目が欠けると、自社ECで配信した理由がなくなります。視聴履歴と購入履歴が一つのアカウントに紐づいて初めて、次回配信への招待や再購入の設計が可能になります。
チャネル別ライブ比較
区分 | 自社ECライブ | モールライブ | SNSライブ |
|---|---|---|---|
トラフィック | 自ら集める必要 | プラットフォームが保有 | アルゴリズムで拡散 |
決済の場所 | 自社EC内で完結 | プラットフォーム内 | 外部への移動が必要 |
顧客データ | ブランドが所有 | プラットフォームが所有 | プラットフォームが所有 |
販売手数料 | なし | あり | チャネルにより異なる |
強み | 転換・再購入 | 新規流入 | リーチ・発見 |
Shopliveの視点
自社ECライブの価値は、その日の取引額ではなく配信が終わった後に残るものから生まれます。誰が何をどれだけ長く見て、どんな質問をしたかが会員アカウントに残れば、次の配信はゼロから始まりません。借りたチャネルは売上を作り、所有するチャネルは資産を作ります。どちらか一方を選ぶのではなく役割を分けることが、実務の答えです。
よくある質問(FAQ)
Q. 自社ECにトラフィックがなければライブは無意味ですか。
配信自体がトラフィックを生むわけではありません。事前通知、既存会員へのCRM、SNSへの同時配信など、人を集める計画が併せて必要です。
Q. モールのライブと併用できますか。
可能で、よくある構成です。新規流入はモールやSNS、再購入や高関与商品は自社ECという形で役割を分けます。
Q. アプリがなくても大丈夫ですか。
Webのみでも可能です。ただしアプリがあればプッシュ通知で配信開始を知らせられるため、序盤の同時接続を集めやすくなります。
Q. 構築期間はどのくらいかかりますか。
連携範囲によって異なります。会員・決済・商品の連携がすでに整った自社ECであれば短く、認証体系や決済手段が複雑であれば長くなります。
Q. 配信データで何ができますか。
視聴区間、チャットの質問、商品クリック、購入履歴を会員単位でまとめ、再購入の促しやセグメント設計に使います。ここがモールのライブでは得られない部分です。
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