マイリアルトリップ、ライブ基盤の乗り換えで視聴3.4倍

執筆
Jay
編集
Lucid
💡 この記事の要点
マイリアルトリップはライブの安定性、運営のしやすさ、視聴者の体験を基準にShopliveへ基盤を切り替えました。
切り替え後、1回の配信あたりの平均視聴時間は3.4倍、月間の総視聴時間は9倍まで伸び、ライブの取引額は上半期平均比で約75%増加しました。
PIPとデータ連携、運営インサイトを土台に、視聴を維持して成果を分析するデータドリブンなライブコマース運営を築きました。
ライブ基盤を入れ替えただけで、1回の配信あたりの平均視聴時間が約3.4倍、月間の総視聴時間は9倍になりました。韓国最大級の旅行プラットフォーム、マイリアルトリップがライブコマースの基盤をShopliveに切り替えた結果です。何が変わり、なぜ切り替えを決め、移行の不安をどう越えたのかを順に見ていきます。
Shopliveに切り替えて何が変わったのか
1回の配信をどれだけ長く見てもらえるのか
切り替え後、1回の配信あたりの平均視聴時間が従来比で約3.4倍に伸びました。配信回数とは無関係な、1回あたりの数字です。入ってきた視聴者がそのまま長く留まるようになりました。
これを可能にしたのはPIP(ピクチャーインピクチャー)です。視聴者が商品詳細や別の画面に移っても小さなプレイヤーで配信が続くため、旅行商品を比べている間も配信から離れません。
ライブチャットやリアクションも増えました。イベント運営が楽になり、視聴者が反応する材料が常にある状態になったからです。配信中にクイズ、クーポン、特典、抽選のポップアップをその場で出せますし、反応のよいチャットはハイライトとして固定して他の視聴者を引き戻せます。禁止ワードのフィルタリングとユーザーブロックでチャット欄を配信中ずっと整った状態に保てたことも、視聴者がチャットに留まる理由になりました。
「以前はイベントの実施自体がスムーズでなく負担がありましたが、Shopliveは機能がしっかりしているので、ライブ視聴時間の増加を事業部のKPIに設定しました」
マイリアルトリップ グロースマーケティングチーム キム チームリーダー
配信本数が増えて総視聴の規模はどこまで伸びたのか
月間の総視聴時間は従来の基盤と比べて約9倍に拡大しました。月間の総視聴時間は結局「配信回数×1回あたりの視聴」で決まります。リハーサル、商品登録、配信までの運営が簡単になって運営リソースが減り、同じ人数でも配信回数を増やせました。そこに1回あたりの視聴の伸びが重なり、二つの指標が合わさって規模が大きくなりました。
リンクを共有して価格を比べても離脱しないのはなぜか
旅行は一人で決めることがほとんどありません。友人や家族と相談し、他の旅行会社やプラットフォームの価格と比べてから決済します。視聴者はライブを見ながら「これ一緒に見て決めよう」とリンクを共有し、別のアプリを開いて価格を確認します。従来の方法では、この過程がほぼ配信からの離脱で終わっていました。
Shopliveはこの過程も配信の中に留めます。前述のPIPのおかげで詳細ページを見たり別のアプリで価格を比べている間も配信が流れ続け、ライブリンク共有では配信そのものを知人にそのまま渡せます。旅行カテゴリーで同じ効果を確認したヨギオテのライブコマース事例でも、PIPとモバイルSDKが視聴離脱を減らす中心機能に挙げられていました。
結果として「共有して、比べて、相談する」という旅行特有の購買プロセスのなかでも視聴が続きます。複数人で一緒に見るほど、1回の配信のリーチも広がります。
長く見ることがなぜ売上につながるのか
Shopliveに切り替えた後、ライブの取引額は上半期平均と比べて75%増加しました。視聴の指標だけが伸びたのではなく、実際の取引につながったということです。
視聴時間が伸びたことは、単にトラフィックが増えたという話ではありません。旅行のように決済まで長く迷う高関与・高単価の商品ほど、長く見るほど商品を理解して信頼するようになり、配信に留まる時間と購入転換率が一緒に動きます。
実際にマイリアルトリップでは、配信を長く見た視聴者が商品を購入し、ライブをきっかけに新規会員登録が発生し、航空券を見に来て宿泊やツアーなどの関連商品まで一緒に購入する流れが生まれました。マイリアルトリップがライブの本数を急速に増やしてきた理由でもあります。
ライブ視聴が売上につながる流れは5段階です。
① ライブリンク共有で新規視聴者が流入し、
② PIPで離脱せず視聴が続いて1回あたりの滞在時間が伸び、
③ 商品カードと詳細ページを行き来しながら商品を比べ、
④ クーポンとクイズのイベントが購入転換と単価を一緒に押し上げ、
⑤ 購入しなかった視聴者もEventLogを通じて自社CRMに残り、再購入の対象になります。
ライブのデータで次の編成をどう変えたのか
Shoplive管理画面のデータインサイトは、視聴時間、流入経路、商品クリック、転換への寄与を配信単位で示します。編成を速く増やすには、どの配信がなぜよかったのかを1本ごとに確認できる必要があるからです。このデータは管理画面に留まらず、イベント連携で自社CRMにもつながるため、ライブは見たが購入しなかった視聴者を再びマーケティング対象にしたり、よく見る視聴者を分けて管理したりできます。
マイリアルトリップはこのデータを根拠に、どの商品と編成が長く視聴され、よく転換するのかを把握し、特定のカテゴリーに留まらず航空券・宿泊・ツアー・パッケージなど幅広い商品群へライブコマースを広げています。勘ではなく配信ごとの指標で次の編成を決めるようになった点が、切り替え後にもっとも実務的に変わった部分です。
マイリアルトリップはなぜ切り替えを決めたのか
マイリアルトリップはすでに自社アプリでライブを運営していて、もっとも重視したのは基盤の安定性、運営のしやすさ、視聴者の体験という3点でした。旅行商品は航空券・宿泊・パッケージのように単価が高く、セールや繁忙期には短時間に視聴が集中します。配信が一瞬でも途切れたり画面が滑らかでなければ、そのまま売上の損失につながるからです。
1つ目は
ライブの安定性です。アクセスが集中する瞬間でも途切れず高画質で配信できるかを見ました。2つ目は
運営のしやすさです。リハーサル、商品登録、配信、アーカイブまでマーケティングやコマースの担当者が開発チームなしで扱えるかが重要でした。3つ目は
視聴者の体験です。アプリでもWebでも、商品ページに移っても視聴が滑らかに続く体験が必要でした。
安定性は大量アクセスでも途切れない配信として、運営のしやすさは増えた配信本数として、視聴者の体験はPIPとリンク共有による視聴維持として現れました。そしてこの3点は旅行に限った条件ではなく、自社ライブコマースを運営するすべての企業が共通して突き当たる基準です。
基盤の切り替えをためらわせる要因をどう越えたのか
切り替えにどれくらいかかったのか
基準が明確でも切り替えを後回しにさせるのは、結局は開発リソースとスケジュールです。ライブの担当がマーケティングやコマースの部署にある場合、開発の時間を確保するのは特に難しくなります。マイリアルトリップも同じ不安から始まりましたが、ShopliveのSDK連携を開発者1人が2週間(10日)で完了しました。既存の自社アプリやWebの画面を大きく変えずプレイヤーを載せる方式なので、大規模な開発やサービス停止なしに自社チャネルのライブをそのまま続けられました。
「基盤を変えると開発に時間がかかると思っていましたが、実際は開発者1人が2週間で組み込みました。ライブ基盤の切り替えは難しくも、大きな負担でもありませんでした」
マイリアルトリップ 開発 イ マネージャー
おかげで切り替え直後の7月から「毎日どこかへセール」をはじめ編成をすぐ拡大でき、前述の月間視聴時間9倍もここから始まりました。
既存のシステムとデータはどうつないだのか
2つ目の不安は連携です。ライブコマースを続けるほど、商品の自動登録、視聴データのCRM連携、プレイヤーのカスタマイズといった要求が大きくなりますが、連携が難しい基盤ではここで止まることが多くあります。ShopliveはAPIとSDKで幅広く連携できます。大きく3つの領域で連携に対応します。
1つ目は
データ連携です。キャンペーン・商品・ストリーム・リアルタイムの視聴指標をAPIで取得でき、商品は個別登録のほかExcelやAPIでのアップロードにも対応します。視聴・クリック・購入ボタン・お気に入り・クイズ回答などのユーザー行動はイベントとして受け取り、自社のGA・広告プラットフォーム・CRMへそのまま流せます。2つ目は
プレイヤーの画面です。ローディング画面や色から、オーバーレイUIの配置までブランドに合わせて変えられます。3つ目は
認証と運営ロジックです。JWTトークンで自社の会員体系をそのままつなぎ、クーポン発行・商品ランディング・カスタム動作はハンドラーで自社ロジックとつながります。
結果としてライブは、会員認証からデータの流れまで自社システムとそのままつながります。前述の配信ごとのデータインサイトとCRMでの再マーケティングも、この連携の上で動いています。実際の連携範囲はShoplive開発者ドキュメントで詳しく確認できます。
切り替えの前と後を並べて見る
項目 | 切り替え前(従来の基盤) | 切り替え後(Shoplive) |
|---|---|---|
1回あたりの視聴時間 | 切り替え前の水準 | 約3.4倍 |
月間の総視聴時間 | 切り替え前の水準 | 約9倍 |
画面移動中の視聴 | 離脱率が高い | PIP・モバイルSDKで維持 |
一緒に見る | 限定的 | ライブリンク共有 |
終了後の視聴 | 限定的 | アーカイブ・再配信 |
大量アクセス時の安定性 | 急増時に負荷 | 同時接続でも安定配信 |
運営データ | 限定的 | 配信ごとのデータインサイト |
ライブの取引額 | 上半期平均 | 約75%増加 |
開発リソース | スケジュール確保が負担 | 開発者1人・約2週間 |
システム連携 | 限定的 | オープンなAPI・SDK、カスタムプレイヤー |
Shopliveへの切り替えを検討しているなら
Shopliveに基盤を切り替えたマイリアルトリップの事例は、旅行に限った話ではありません。いま使っているライブやショート動画の基盤で、開発リソースの負担、頻繁な視聴離脱、自社システムやデータとかみ合わない連携に悩んでいるなら、基盤を変えるだけで今の課題は解けます。現在の環境でどこがもっとも物足りないかをお知らせいただければ、Shopliveのデモで一緒に診断し、移行の進め方を設計します。
よくある質問(FAQ)
Q. 配信の回数を増やしたから指標が上がっただけではないですか
編成のボリュームと1回あたりの視聴の深さは別の指標です。1回の配信あたりの平均視聴時間は配信回数と無関係な値ですが、それでも従来の基盤と比べて約3.4倍に伸びました。1回の配信をより長く見るようになり、そこに編成の拡大が重なって月間の総視聴時間が約9倍になったということです。
Q. 視聴時間が伸びるとなぜ売上に効くのですか
旅行・リビング・美容・ファッションなど高関与・高単価のカテゴリーほど、視聴時間と購入転換率は一緒に動きます。長く見るほど商品を理解して信頼するようになり、購入や新規会員登録、関連商品の購入につながるからです。マイリアルトリップの場合、切り替え後にライブの取引額が上半期平均と比べて75%増加しました。
Q. PIPやリンク共有はなぜ旅行商品に効果的なのですか
高関与の商品は複数人で決めたり、価格を比べたうえで決済することが多くあります。ライブリンク共有で配信を知人に渡し、PIPとモバイルSDKで商品ページや別のアプリで価格を比べている間もライブが流れ続けるため、その過程での離脱を減らし視聴時間を伸ばします。
Q. マイリアルトリップはなぜShopliveに切り替えたのですか
ライブの安定性、運営のしやすさ、視聴者の体験という3点を基準にしました。アクセスが集中しても途切れず高画質で配信でき、マーケティングやコマースの担当者が開発チームなしで運営でき、アプリでもWebでも視聴が滑らかに続く点でShopliveを選びました。
Q. ライブ基盤を入れ替えると開発期間はどれくらいかかりますか
マイリアルトリップの場合、ShopliveのSDK連携を開発者1人が約2週間で終えました。既存のアプリやWebにプレイヤーを載せる方式なので、大規模な開発なしに自社チャネルのライブを続けられます。実際の期間はチャネルの構成によって変わります。
Q. 移行中にサービスが止まったり、既存の視聴データが消えたりしませんか
Shopliveの連携は既存のアプリやWebの画面にプレイヤーを載せる方式なので、大規模な開発やサービス停止なしに移行できます。正確な移行範囲はチャネルの構成によって変わるため、導入相談で一緒に確認します。
Q. Shopliveは自社のシステムやデータと連携したりカスタマイズできますか
はい。キャンペーン・商品・ストリーム・リアルタイムの視聴指標をAPIで連携し、商品はExcelやAPIでアップロードできます。視聴・購入・お気に入りなどのユーザー行動はイベントとして受け取り自社のGA・広告プラットフォーム・CRMへ送れますし、プレイヤーのUIやオーバーレイ、認証(JWT)、クーポンやランディングの動作もブランドと自社ロジックに合わせてカスタマイズできます。
Q. 自社ECにライブコマースを導入するにはどうすればよいですか
Shopliveのような動画コマースの基盤を使えば、大規模な開発なしにSDK連携だけで自社アプリやWebにライブコマースを構築できます。Webはスクリプトの埋め込み、モバイルはiOSとAndroidのSDKで連携します。


