ライブ売上はAI CRMで伸ばす:V-CRMインタビュー

執筆
Lucid
💡 ひと目でわかるポイント
ライブの売上は配信が終わった後も続きます。通知だけ受け取って入室しなかった人、途中で離脱した人、カートに入れて迷っている人を購入に連れ戻すのがCRMの役割です。
反応に応じてメッセージを分けて送りましょう。見た人には特典を、見ていない人には「ただいま配信中」の通知を、24時間以内に決済していないカートにはクーポンを送ります。
文面作成、アラートトークのテンプレート案、自動化シナリオ設計をAIに任せれば、少人数でも毎回同じ流れを運用できます。
出発点は、Shopliveのライブ事前通知(通知を受け取る)で集めた、配信を待っているお客様のリストです。
ライブの売上は、配信中に決済したお客様だけで終わるわけではありません。通知を受け取っても入室しなかった人、途中で離脱した人、カートに入れたまま迷っている人。こうした人たちを購入まで連れ戻して、はじめてライブの購入転換が完成します。ところが離脱の理由は人それぞれなのに、ほとんどの人は同じメッセージを1通受け取るか、何も届かないままです。
理由はシンプルです。配信のたびに対象者を分け、文面を書き、テンプレートの審査を通す作業を人の手ですべてこなすのは負担が大きすぎます。そのため、ライブを頻繁に行うブランドほどAIでCRM運用を自動化する方向に目を向けています。

10月2日のビデオコマースサミット2026では、この流れを実際に見せたブースがありました。Shoplive(ショップライブ)のパートナーであるAI CRMメッセージングプラットフォームV-CRMです。ブースでは来場者のスマートフォンに、ライブ開始通知 → 離脱リマインド → 注文 → 配送 → レビュー依頼までのカカオトーク通知5ステップをリアルタイムで送り、ボタンが押されるたびにクリック数がすぐに集計されました。
Shoplive(ショップライブ)のお客様にとってもうれしい話です。毎週、多いところでは毎日ライブを開くブランドが多く、配信を重ねるほど「次の配信に誰が戻ってきてくれるか」が売上を左右するからです。だからこそ、ライブと同じくらいCRMが重要になります。
ライブの購入転換を高めるCRMはどう組み立てればよいのか、AIはその運用をどれだけ軽くしてくれるのか。V-CRMのナ・ジュンヨン代表に聞きました。

Q. ライブの売上で、なぜCRMが重要なのですか?
“メッセージは送って終わりではいけません。お客様がボタンを押したか、購入したかによって次のメッセージを変えてこそ、購入につながります。韓国では、お客様が毎日開くカカオトークがその窓口です。”
“だから私たちは、配信通知から購入、配送、レビュー依頼まで、お客様が通るステップを一つの流れでつなぐことをFull Funnel CRMと呼んでいます。その流れの設計はAIが手伝います。”
Q. 配信を見た人と見ていない人に、どう違うメッセージを送るのですか?
“外部のライブショッピングプラットフォームは視聴者リストを提供してくれません。そこでメッセージ内のボタンにトラッキングリンクを付けます。ボタンを押した人と押していない人が自動で分かれ、次のメッセージも別々に送られます。配信を見た方には特典を、まだ入室していない方には「ただいま配信中」の通知を送るイメージです。”
“サミット会場でもこの場面をそのままお見せしました。来場者がスマートフォンでボタンを押すと、クリックがリアルタイムで表示されました。”

Q. 配信当日、購入転換を高めるメッセージの流れはどう組みますか?
“配信1日を基準にすると、このようにつながります。人が対象者を一人ずつ選ぶ必要はなく、一度組んでおけば配信のたびに同じ流れが自動で回ります。”
ステップ | 自動で送られるメッセージ | 購入転換のポイント |
|---|---|---|
配信30分前 | 通知を申し込んだお客様へライブ開始のお知らせ | 最初の流入を確保 |
配信開始 | Shopliveの視聴データと連携すると、配信に入室していないお客様にだけ「ただいま配信中」を再案内 | 見逃した視聴者を呼び戻す |
配信中の離脱 | Shopliveの視聴データと連携すると、見逃したハイライトシーンのリンクを案内 | 関心のある人を呼び戻す |
カート未決済 | 24時間以内に決済していないお客様にだけクーポン | 迷っている購入を後押し |
購入後 | 配送のお知らせ → 商品到着後にレビュー依頼 | レビューと次回配信への再訪 |
ライブとCRMで役割を分ければ、購入転換は途切れません
ライブソリューションは配信と視聴体験を、CRMは配信前後のメッセージを担います。二つがつながれば、お客様が配信を待つ瞬間からレビューを書く瞬間まで、流れが途切れません。
ステップ | ライブ(Shoplive) | CRMメッセージ(V-CRM) |
|---|---|---|
配信前 | ライブ事前通知(通知を受け取る)で配信を待つお客様を集める | 配信30分前に開始のお知らせを送信 |
配信開始 | ライブ配信を実施 | Shopliveの視聴データと連携すると、配信に入室していないお客様にだけ「ただいま配信中」を再案内 |
配信中 | Shopliveの視聴データと連携すると、離脱したお客様に見逃したハイライトを案内 | |
配信後 | カート未決済クーポン、配送のお知らせ、レビュー依頼 |
出発点は「ライブ事前通知」のリスト
CRMの自動化を始めるなら、まずShopliveのライブ事前通知(通知を受け取る)をオンにしておくことをおすすめします。予定している配信に通知ボタンを付けておくと、配信を待っているお客様のリストがたまり、このリストが自動メッセージの出発点になります。配信30分前のお知らせも、入室していない人を呼び戻す「ただいま配信中」のメッセージも、すべてここから始まります。
Ohouse(オーハウス)のライブは1回あたり平均約9万人の視聴者で安定した推移を続けましたが、そこには通知機能で集めたお客様とCRMがともに貢献しました。事前通知でお客様を集め、CRMメッセージで呼び戻す流れをつくれば、毎回新たに広告費をかけなくても、配信を重ねるほどリピート視聴者が増えていきます。
Q. カートに入れたまま離脱した人を、どう購入に戻しますか?
“サミット会場でいちばん反応がよかった部分です。自社ECで起きる「カートに追加」のような行動をCRMに送っていただければ、たとえば24時間以内に決済していないお客様にだけクーポンのメッセージが自動で届きます。カートに入れて迷っているお客様、まさにその人にだけ1日以内にクーポンを送るわけです。”
“ただし、カートのお知らせは広告メッセージなので、韓国ではカカオのアラートトークではなくブランドメッセージで送る必要があります。広告表示、080番号での受信拒否、夜間(21時〜8時)送信の別途同意といった規定も守らなければなりません。V-CRMは080受信拒否の番号を送信対象から自動で除外します。カカオのブランドメッセージ送信は現在オープンに向けて準備中です。”
Q. AIを使うと、CRM運用はどれだけ軽くなりますか?
“CRMが難しいのは、アイデアよりも手間がかかるからです。だからその作業をAIに任せました。キャンペーンの文面はAIが複数案を書き、アラートトークのテンプレート案もカカオの審査基準に合わせて作成します。テンプレートが差し戻されて何日も失うことが減ります。目標を入力するだけで、自動化シナリオ全体をAIが一度に設計することもできます。”
“始めるのも早いです。カカオのビジネス認証を終えれば送信プロフィールはすぐに登録され、テンプレート審査は通常1〜2営業日で終わります。共用テンプレートを使えば審査なしで当日中に最初のメッセージを送れます。送信結果やボタンのクリックもリアルタイムで確認できます。”
人が担っていたCRM業務と比べると、違いは明らかです。
業務 | 人が行う場合 | AI・自動化で行う場合 |
|---|---|---|
対象者の分類 | 配信ごとに視聴・購入の有無を確認してリストを作り直す | ボタンのクリックや購入の反応で自動的に分かれる |
メッセージ文面 | キャンペーンごとに担当者が新たに作成 | AIが複数案を提案 |
アラートトークのテンプレート | 差し戻されたら修正して再審査 | カカオの審査基準に合わせた案をAIが作成 |
シナリオ設計 | ステップごとの送信条件を一つずつ設定 | 目標を入力するとAIが全体の流れを設計 |
成果の確認 | 送信後に別途集計 | 送信結果・クリックをリアルタイムで確認 |
Q. ライブで初めて出会ったお客様と、どう関係を続けますか?
“カカオはチャンネルの友だちリストを外部に提供しないため、電話番号なしではメッセージを送れません。そこでチャンネルの友だちを集めながら、連絡先と受信同意を一緒に取得する申込画面を使います。”
“友だち追加と同時に連絡先と受信同意をいただくので、ライブで初めて出会ったお客様にも安心して次のメッセージを届けられます。”
Q. 顧客の行動データを使うとき、個人情報はどう管理されますか?
“顧客情報の持ち主はお客様企業(個人情報取扱事業者)で、V-CRMはメッセージ送信を受託する立場です。委託内容は利用規約とプライバシーポリシーで公開しています。”
“処理方法はお客様企業が選びます。受け取った情報を送信にだけ使う「送信専用」と、行動データを保管してパーソナライズしたメッセージに使う「超パーソナライズ」のどちらかです。超パーソナライズは、管理画面で付属約款にウェブ上で同意したお客様企業だけが有効にでき、同意の記録は修正や削除ができない形で保管されます。”
“受信者の情報は韓国(ソウル)のサーバーで保存・処理します。日本のお客様にLINEで送る場合は、LINEの運営会社(LINEヤフー株式会社、日本)に送信されます。”
まとめ:ライブの購入転換を高めるCRM運用のポイント
ライブの売上は配信が終わった後も続きます。通知だけ受け取って入室しなかった人、途中で離脱した人、カートに入れて迷っている人を購入に連れ戻すのがCRMの役割です。
全員に同じメッセージを送るのではなく、反応に応じて次のメッセージを分けて送りましょう。ボタンのトラッキングリンクで、見た人と見ていない人を区別できます。
配信30分前のお知らせからレビュー依頼まで、ライブコマース前後の流れを一度設計しておけば、配信のたびに自動で回ります。
文面作成、アラートトークのテンプレート案、シナリオ設計をAIに任せれば、少人数でも毎回同じ品質のCRMを運用できます。
出発点はライブ事前通知(通知を受け取る)で集めた、配信を待っているお客様のリストです。
参考:この記事で紹介したAI CRMはV-CRMです。詳しくはv-crm.aiをご覧ください。Shopliveのお客様は、登録時に紹介コード「샵라이브」(ショップライブ)を入力すると、初回決済のクレジットが10%上乗せされます(先着順・企業限定)。
よくある質問
ライブ配信の前後で、どのメッセージを自動化すると購入転換に役立ちますか?
配信30分前の開始案内、Shopliveの視聴データと連携した場合は配信に入室していない人にだけ送る「ただいま配信中」の再案内と配信中に離脱した人へのハイライト案内、24時間以内に決済していないカートへのクーポン、購入後の配送案内とレビュー依頼。この5ステップを一度設計しておけば、配信のたびに同じ流れが自動で回ります。
ライブプラットフォームが視聴者リストをくれない場合、見た人と見ていない人をどう分けますか?
メッセージのボタンにトラッキングリンクを付けると、押した人と押していない人が自動で分かれます。配信を見た人には特典を、入室していない人には「ただいま配信中」の通知を、というように次のメッセージを分けて送れます。
CRM運用のどんな作業をAIが代わりに担いますか?
AIがキャンペーン文面を複数案作成し、カカオの審査基準に合わせたアラートトークのテンプレート案を作り、目標を入力すれば自動化シナリオ全体を設計します。対象者も反応に応じて自動で分かれるため、担当者が配信ごとにリストを作り直す必要はありません。
韓国でカート離脱者にクーポンを送る際、守るべき規定は何ですか?
カートのお知らせは広告メッセージにあたるため、カカオのアラートトークではなくブランドメッセージで送る必要があり、広告表示、080番号での受信拒否、夜間(21時〜8時)送信の別途同意などの規定を守らなければなりません。V-CRMのカカオブランドメッセージ送信はオープンに向けて準備中です。
NAVERスマートストアで買った人と買っていない人を区別できますか?
NAVERのコマースAPIはカート情報を提供していません。現在はライブの告知に自社クーポンのリンクを付けて購入の有無を見分ける方法が使えます。V-CRMのスマートストア注文連携は検討中です。
インタビューに登場したV-CRMとはどんなサービスですか?
V-CRMは、カカオトークのアラートトークでメッセージを送り、お客様の反応に応じて次のメッセージを自動で送るAI CRMメッセージングプラットフォームです。日本のお客様向けにLINEでの送信にも対応しています。


