GMV(流通取引総額)

GMVとは、一定期間に発生した取引金額の総額で、キャンセル・返品や手数料を差し引く前の数値であるため売上とは異なります。

GMVは何を合計した数値なのでしょうか

定められた期間に決済が発生した金額の総和です。割引クーポン適用後の決済額を数えるのが一般的ですが、送料や税の扱い、キャンセルの反映時点は企業ごとに異なるため、同じ名前で違う数値が出ます。GMVを比較するときは、数値より先に定義を揃える必要があります。

売上と何が違うのでしょうか

GMVは売れた金額の総和で、売上はそこからキャンセル・返品を除いて事業者が実際に認識する金額です。プラットフォーム事業では手数料のみが売上として計上される場合もあり、GMV100億と売上100億はまったく別の話になります。収益性を見るならGMVではなく純売上とマージンを見る必要があります。

なぜライブの成果をGMVで語るのでしょうか

配信という短い区間でどれだけ売れたかを比較しやすい単一の数値だからです。回次間、カテゴリ間、チャネル間の比較すべてに使えます。ただし割引率や返品率が反映されないため、GMVだけでその配信が残した利益を判断することはできません。

ライブのGMVはどう集計するのでしょうか

基準を二つ決める必要があります。一つは期間(配信中のみか、終了後何日までか)、もう一つは帰属(配信を見た人の購入のみか、配信時間帯の全購入か)です。ライブはアーカイブやハイライトクリップを通じて終了後も購入が続くため、配信中のGMVと終了後のGMVを分けて記録すればコンテンツの寿命まで見えてきます。

GMV・売上・純売上の比較

区分

GMV(流通取引総額)

売上

純売上

含むもの

決済された金額の総和

キャンセル・返品を除く

割引・手数料も除く

示すもの

規模

認識される収益

実際に残る金額

プラットフォーム事業

取引総額

手数料のみの場合も

手数料から費用を控除

ライブでの用途

回次・チャネルの比較

期間の実績

配信の収益性の判断

落とし穴

割引で膨らませられる

計上時点の差

基準が企業ごとに異なる

Shopliveの視点

GMVは報告しやすい数値なので目標に据えやすい一方、それだけを追うと割引でGMVを作る配信が良い配信のように見えてしまいます。私たちが回次レビューでGMVと必ず併せて見るのは、返品率と客単価、そしてその配信で初めて流入した会員数です。配信の価値は、その日の取引額ではなく、その取引が残した顧客とコンテンツから生まれます。

よくある質問(FAQ)

Q. GMVに送料や税金は含まれますか。
定義は企業ごとに異なります。比較する際は、送料・税金の扱いとキャンセルの反映時点をまず揃える必要があります。

Q. ライブのGMVはいつまで集計しますか。
配信中のみを見るか、終了後一定期間まで含めるかの基準を決める必要があります。ライブはアーカイブや検索経由で終了後も購入が続くためです。

Q. GMVが増えても利益が減ることはありますか。
あり得ます。割引率を上げたり返品の多い商品が売れれば、取引額は増えて利益は減ります。GMVは規模の指標であり、収益性の指標ではありません。

Q. GMVと転換率のどちらが重要ですか。
役割が異なります。GMVは結果の大きさ、転換率は効率です。視聴者が増えれば転換率は薄まりながらGMVは大きくなり得るため、両方を併せて見る必要があります。

Q. 配信と関係なく売れた金額もライブGMVに含めますか。
帰属の基準を事前に決める必要があります。配信時間帯の全購入を含めるとライブの貢献が過大評価されるため、視聴者の購入のみを数える保守的な基準をおすすめします。

関連用語

最終更新